ミス・ジョンゴマ・コンテスト

《最終選考会》

2000年4月8日、ダカールの高給ホテル、メリディアン・プレジダンMéridien Président(現在のKing Fahd Palace)で10人のファイナリストによる最終審査が行われた。観光省が後援。(以前は文化省の後援だった)

夜7時開場だったが、実際にコンクールが始まったのは、夜の9時過ぎ。すべてが終了したのは、0時を越えていた。

審査員は、主催者の代表2名、ジャーナリスト3名、スポンサーから2名の計7名。

審査基準は、「容姿・プロポーション・グラマー度」「歩き方・身のこなし方・しとやかさ」「優美さ・エレガンス・微笑み」の各項目10点満点。

各ファイナリストが独自に調合したネマリNémaliの香りも審査の対象になる。

ただお尻が大きいから良いということではない。

《ファイナリストたちのパフォーマンス》

ファイナリストたちは、《最終選考会》でラン・ウエイを歩きながら、次のパフォーマンスを行い、評価点をかせぐ:

・自分で作ったビンビンBin-BinやジャルジャリJal-Jaliなどを見せ、それを審査員や観客にばらまく。

(ビンビンは、カラフルな小さいビーズ玉を輪にしてつないだもので、女性が腰に付ける。ジャルジャリは、それよりも大きめのガラス玉を使用する。どちらも男女の夜の営みで効力を発揮すると言われているが、赤ちゃんの頃から腰に付けていることから考えると、女性にとっては、目にみえない、ひそやかなおしゃれの「アクセサリー」でもあるかもしれない)

ビンビン
ジャルジャリ

・自分で作ったベーチョBeccoを見せる。(ベーチョは、穴があいたシースルー状態の腰巻で、体が透けてみえるため、かなりエロチック。夜、これをつけてウインクしながら夫を誘う。笑)

ラン・ウエイでこのベーチョを見せるのは、自分の下着を見せるのに等しい。😅

ベーチョ
市場でベーチョを売るおばさん

・自分で調合したネマリNémaliやチュライThiourayの香りを審査員や観客に向かって振りまく。その香りも審査の判断基準になる。(匂いがどぎつくて、個人的にはあまり好きではないが…)

ネマリに使用されるゴエの塊茎
ネマリに使用される材料(一例)。安物の香水やオー・ド・トワレットなどを用いる。
好きなように材料を調合し、1ヶ月ほど外に置いておく。

・歯並びの良い、白い歯を見せる。

・目をくるくるさせることも、チャーミング・ポイントとして加点される。

・自分が使っている美容師、婦人服仕立て屋、化粧担当者を会場に連れてくる。

各ファイナリストには、応援団が来ていて、ラン・ウエイを歩くとき大きな声援を送る。

賞品の例:

航空券、ミシン(400.000FCFA)、Shalimarの刺繍入りブーブー、Simcoのマットレス、Diegの石鹸10箱、マギー・ブイヨンセット、Linda社またはDarling社のエクステンション(付け毛)、衣類用の洗濯糊セット、かつてはダブルベッド(約100万FCFA )も賞品だった。

筆者は幸運にも《招待状》をゲットしたので、コンテストに潜入することにした。

招待状

次ページは⦅ミス・ジョンゴマ最終選考会⦆の潜入ルポ!

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