セネガル相撲

《勝敗の判定》

セネガル相撲の勝ち負けの判定は、一見、おおまかに見えるが、CACLF が作成した「一般規則」に、力士の負け方が次のように厳格に規定されている。

第33条:力士は次の場合、負けとみなされる:

-地面に倒された時

-自分から試合を放棄した時

-ルールに則った相手の攻撃により負傷した結果、試合の続行が不可能となった場合

-失格となった場合

第34条:次の場合、力士は地面に倒れ「負けた」とみなされる:

1. 背中が地面につく
2. うつぶせに倒れる

3. 脇腹が地面につく 
4. 尻もちをつく
(両手が地面についているかいないかは関係ない)

5. 頭が地面につく   
6. 頭が地面につく (膝+ひじも地面につく)

7. 両ひざ+片手が地面につく
(両手が相手の腰にしがみついていても関係ない)
8. 仰向けで両手が地面につく
(この姿勢になることは稀であるが、パンチを受けた時になりやすい。背中やおしりが地面についていなくても、仰向けで両手が地面につけば負けとなる)

上記のように、力士が地面に倒れた場合のみ、「負け」と判定される。
言い換えると、上記以外の状況で地面に倒れた場合は、「負け」と見なされない。例えば、片手だけをついたり、片膝を地面につけたりしただけでは負けにはならない。また、土俵から出ても負けにならない。

試合中、Passif (消極的態度)で3回警告を受けたら、即座に「負け」と見なされる。ただ、試合中は、力士のテンションが高くなっていて、審判は恐くてあまり警告ができない、と言われている。

《殴り技を伴う相撲》は、ボクシングのようにグローブを付けずに、素手でパンチをくり出すため、殴られた相手の口が傷ついたり、歯が何本か折れたりする。そのため、マウスピースの着用が検討されているが、一部の保守的な人達は、マウスピースは自然ではなく、セネガルの伝統相撲にはそぐわない、と反対している。

歯が欠けた力士

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